コラム

【Vol.2】学習スタイルアセスメント(セルフポートレート™)

学び方は、人それぞれ違っていい。
同じ説明を聞いていても、すっと理解できる人と、どこか引っかかる人がいます。それは、集中力や意欲の差ではなく、情報の受け取り口が違うからかもしれません。

学習スタイルアセスメントでは、この違いを 「優位感覚」 という視点で見ていきます。

たとえば、
・人の話を聞いているときに、理解が深まる
・図や全体像が見えると、安心して考えられる
・実際に手を動かしたり、体感しながら覚えるほうが残りやすい

こうした傾向は、誰にでもあります。大切なのは、どの感覚が優れているかではなく、どこから入ると、考えが自然に動き出すかという点です。

「ちゃんと説明したのに、伝わっていない気がする」「何度も聞き返されてしまう」そんな場面は、家庭や学校、職場でもよくあります。

けれど、もしその人にとっての入口が「聞く」ではなく「見る」や「体感する」だったとしたら。
理解できなかったのではなく、合わない入り口から入ろうとしていただけかもしれません。

この視点を持つだけで、関わり方は大きく変わります。

学び方の違いは、努力ややる気の問題ではありません。それは、その人がこれまで育ってきた環境や経験の中で、自然に形成されてきた傾向です。

学習スタイルアセスメント(セルフポートレート™)では、こうした傾向を言葉にし、可視化していきます。

すると、「自分は、こういうときに理解しやすいんだ」「この方法だと、無理が少ないんだ」と、自分自身を説明できるようになります。これは、自己理解の第一歩であり、同時に、人に伝えるための手がかりでもあります。

学びのスタイルは、勉強の場面だけに表れるものではありません。話し合いのとき、説明を受けるとき、何かを決めるとき。

「まず話を聞きたい人」
「全体像を見てから動きたい人」
「やりながら考えたい人」

それぞれのスタイルが、日常のあらゆる場面に表れています。この違いを知らないままだと、すれ違いや誤解が生まれやすくなります。

けれど、違いがあると知っていれば、「この人は、こういう入り口が合うんだな」「ここを少し変えれば、伝わりやすくなるかもしれない」と、関係性を調整する余地が生まれます。

学習スタイルアセスメントが目指しているのは、誰かに合わせることではありません。

その人のスタイルを活かすこと。無理に直すのではなく、合わない方法を手放し、合う方法を選び直す。その積み重ねが、学びへの信頼感や、「自分は学べる存在だ」という感覚を育てていきます。

学び方に、正解はありませんが、その人にとっての「自然さ」はあります。

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